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第187章 ~13歳でエンビングハウスの忘却曲線を知っていたら今頃は・・・~
私が2016年に1級建築士の資格を取って、今年の2月で8年が経過しました。2013年から勉強を始めて学科はその年に合格はしたものの、苦手な製図試験には苦労しました。同じ年は、到底無理ということで断念し、翌年2014年にチャレンジはしたものの、あえなく不合格。翌2015年に苦しんで苦しんでの何とか合格を頂いて、晴れて1級建築士の称号を頂けました。お世話になったのは、日建学院松山校さんです。ここは、私が24歳の頃、2級建築士にチャレンジしたところでありまして、まさに30年ぶりに通う教室、久しぶりに景色が変わっているのか?と思いましたら、全然変わらず昭和~平成の時代そのものが残ったままの教室でありました。(クロスの張替えくらいはしたんでしょうけど…)
その教室の片隅に「忘却曲線」についての説明ポスターが貼ってありました。30年前にあったかどうかは全く覚えていませんが、1級建築士学科の挑戦時にはそれをよく見ておりました。「エビングハウスの忘却曲線」と言われるそうです。
エビングハウスとは、ドイツの心理学者で今から120年前にこの忘却曲線を発見した人です。この図を見ていただくと分かると思いますが、人間は覚えた事を時間とともにどんどん忘れていきます。放置すれば数カ月でほぼ数%近くまで落ちると言われています。これを、効果的に復習を繰り返すことでかなり高いレベルで記憶が残り、しっかりと定着していくということです。(図①)脳の動きで説明すると図
②の通りです。まず最初に海馬によって記憶が蓄えられます。これを消えてしまう前に復習することで大脳へ情報が送られて、大脳の各所で記憶されて定着するという仕組みだそうです。こうやって説明されると納得です。確か日建学院さんでは、復習については、授業のその日に復習、7日後に再度復習、21日後に3度目の復習を勧めていたように思います。このおかげでかなり効率よく勉強ができたように思いますが、これを13歳の中学生時代に知っていたら、どれだけ楽だったか…そして、どれだけ順位が上がっていたか!!と何度も考えました。子供の頃は、地理歴史に全く興味がなく、復習など一度もしたことが無かったせいで、記憶勝負の教科はダメダメでしたね。今度生まれ変わったら、この忘却曲線の仕組を使って、博士にでもなってやろうと思います。(笑)それか、近々孫にでも会えたら、教えて
あげようと思います。嫌われてなければですけど…