第186章　～将来の夢は・・・～

最近、テレビCMで『…将来の夢は…』のセリフとともに10歳位の女の子が不安とも感じられるような神妙な顔をして、雲の中のような空間をさまようシーンを見かけます。その後に『…近い将来、今ある仕事の約49％をロボットやAIが担えるという予測がある…』というナレーションが入り、見る側としてはここの部分でぐっと引き込まれていきます。『…子供たちは新しい価値観と出会いながら、自分らしい道を一歩ずつ切り開いていく…』働き方が変わり、担い手が変わり、将来に向かって価値観がどんどん変わっていく…。
不安なのは大人だけではない。子供たちこそ不安なのだとのメッセージです。
ここ10年で“ユーチューバー”や“インフルエンサー”等のSNSを利用した新しい価値観の市民権獲得による新しい商売が台頭してきています。億単位の年収を稼ぐ人が続々と現れ『ふわちゃん』や『ヒカキン』のように芸能界にまでスカウトされる時代になりました。近い将来はこれに留まらず、次々と新しい価値観の生誕を迎えることでしょうが、その度にこのようなヒーロー・ヒロインが誕生していくことでしょうね。
ところで、このCMを流しているのが、ACジャパンという団体ですが、私はてっきり政府の天下り先の適当無駄遣い団体と思っておりました。しかし、全く違っていたのです。前身は、公共広告機構、その前は関西公共広告機構だそうです。（ウィキペディアより）『広告活動により、国民の公共意識を高めること』を目的に、約60年以上前から活動をするアメリカのアドカウンシルという広告協議会をモデルに1971年関西公共広告機構が日本での始まりとのことです。何と！この活動は、全国1000を超える企業や団体、個人の会員の支援の下、CM料は全て無料で放映されているというから驚きです。全国ネットでの善意の無償CM放映により、国民の公共意識啓発活動が善意でされているという事実に感動しながら、今後も見守っていきたいと思います。