第178章　瀬戸内寂聴さんへ感謝

11月9日寂聴さんが天国に旅立たれました。99歳のお別れとなりました。生前は講演活動で精力的に全国を廻られていました。寂聴先生が講演をされると聞くと『黒山の人だかり』が常にできていたそうで、笑いあり涙ありの楽しく心に残るお話を沢山して頂きました。
私も録音された寂聴先生の講和を何度もお聞きして、そのたびに心が洗われる気がしたものでした。今でも鮮明に覚えておるのは、人を愛することとはどういうことか？をお話をされていたことです。
「好きだ好きだと告白をする人がたくさん居るけれども、これは『渇愛』といって『愛を欲しがっているだけの幼稚な姿』なんだよ。愛を欲しがるんじゃないよ、愛は与えるんだよ。」と当時まだ若かった私は、このお話に目からうろこが落ちる思いで、大きな衝撃を受けました。それまでの自分の行動言動を心の底から恥じておりました。寂聴先生のお言葉のお陰で、不安を安心に、無知を致知にして頂きました。心からお礼を申し上げるとともにご冥福をお祈りいたします。

最近の日本国内のコロナ感染状況は、強い改善傾向を示しておりますが、海外では予断を許さない状況となっているようです。くれぐれも油断をされませんよう十分注意をしてお過ごしくださいね。